ラオスの手仕事布 HPE谷由起子の仕事展 10月16日(金)~24日(土) NEW!

ラオスの手仕事布
HPE谷由起子の仕事展
2015年10月16日(金)~24日(土)
※谷由起子さん在店日/10月16日(金)~18日(日)


今年の春の発表会を終え 
4月下旬にラオスに戻り今回帰国するまで 
作りためたものをみていただきます。
糸にする素材作りから最後縫製まで手掛けているので 
平凡な毎日の中に、いろんなことが起きます。
8月に入って、藍草の刈り取り作業をしました。
刈り取るとき藍の草は2m位になっています。
ちょっとした藪です。
その藍草の藪の中に小鳥が巣を作っていました。
葉や小枝などで作られた小さな巣、なんともきれいです。
手のない小鳥はどうやって作るのでしょう。
くちばしだけで?
すごい。
その小さな巣の中に、卵が3つありました。
薄い紫色の地に濃い紫色の文様。
その殻の中で命が育まれているからなのか
その小さな卵は輝きに包まれていました。
ほーっと感動のため息が出ます。
その巣の主の小鳥は私たち人間が藪の中に入ってきたので 
逃げて近くで私たちを見ているのでしょう。
少し離れたところで小鳥の鳴き声が響きます。
藍草を刈り取ってしまうので卵を孵すことはできず
この小鳥にとっては大きな災難でした。
それでも小鳥はまた新しい場所を探して巣を作ります。
そこの場でできることを淡々とやっていく。
他の虫虫、植物たち皆そうです。
生きる環境はどんどん悪くなっているのに 
何も言わずできることをやっている。
心から頭が下がります。
私も少しでも見習いたい。
でもとても難しいです。

2015年秋のHPEの布、ご覧ください。

心よりお待ち申し上げます。


HPE 谷由起子

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今年も念願叶って、HPEの布をご紹介できること
本当にありがたく思っています。

ラオスの近代化とともに、手仕事布を手掛ける人が減少し、
「先細りの仕事」と谷さんから伺うたび、
寂しい思いでいっぱいになります。
が、加速する近代化を簡単には止めることはできません。

なくなってしまうかもしれない、HPEの手仕事の布。

こんなに素朴で力強く、いとおしい布を
一同にご体感頂ける機会は、
もうそう多くはないのかもしれません。

ぜひこの機会にご高覧くださいませ。